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【Webデザイナーの仕事がなくなるって本当?】需要はない?将来性は?今から活躍するために、身につけておくべきスキルとは

【Webデザイナーの仕事がなくなるって本当?】需要はない?将来性は?今から活躍するために、身につけておくべきスキルとは

Webデザイナーの仕事に就いて、最前線で活躍している人たちは、どのような仕事に携わり、どのような経験を積んでいるのでしょうか?

もしも、自身の興味関心や目先の利益だけを考えて仕事をしている人がいるのなら、1度、足を止めて自分を見つめ直してみるのもいいかもしれません。
今のあなたは、あなたが理想とするゴールに辿り着くまでの道筋を、具体的に思い描くことができているでしょうか?

例えば、今現在務めている会社でずっと働き続けるのか、それともより自分が輝ける場所を求めて転職するのか。
そもそも10年後や20年後にWebデザイナーとして活躍できる場はあるのか。

昨今では、Webデザインに役立つツールやAIが多く登場しています。
そんな中で、Webデザイナーという仕事に将来性があるのか、また、10年後、20年後のWebデザイナーの需要について考える時期が来ているのかもしれません。

自分の将来性について見つめ直すタイミング

Webデザイナーという仕事は、Webサービスの普及と共に広く知られるようになりました。

2023年現在、スマートフォンの普及率は6割、インターネットの普及率は8割を超えています。つまり日本人の8割以上が何らかの形でWebサービスに触れているということです。

ユーザーは無限とも言えるWebサービスやwebサイトの中から、自分たちのニーズや好みにあったサービス、サイトを検索し、閲覧したり、利用したりします。
サービスやサイトの内容ももちろんですが、見やすく使いやすいWebサービスほど多くの人が利用してくれる傾向にありますので、そういったWebサイトが設計できるスキルやセンスを持ったWebデザイナーには、需要があるというのが現状です。

しかしWebサービスが普及しはじめた2000年代に比べると、Webデザイナーに求められる知識や技術、デザインセンスも高度なものとなっています。
クライアントとしても、より「ユーザーに選ばれる」WebサイトをデザインしてくれるWebデザイナーに仕事を依頼したいと思うのは当然のことでしょう。それが需要です。

けれど、昨今では未経験の人でも、簡単にWebサイトのデザインや制作が行えるツールも多く登場していますし、WebサイトをデザインしてくれるAIも開発されました。

今後、Webデザイナーは同業者だけでなく、それらのツールやAIとも競い合っていかなければならない時代がやって来るでしょう。
Webデザイナーという仕事に憧れ、Webデザイナーになったからといって安泰というわけではないのです。ただ、漠然と目の前の仕事をこなし続けるだけでは、いずれ仕事を失ってしまう時が来ます。
技術はものすごいスピードで進化を続けていますので、きっとそう遠い日のことではありません。

では、Webデザイナーという仕事に将来性は無いのでしょうか?

いいえ、そんなことはありません。ツールやAIが普及したからといって、Webデザイナーの需要がなくなるわけではありません。
けれど、いざその時になって焦ることがないよう、今のうちからキャリアパスを描いておくことが必要です。

10年後や20年後に、どういう仕事をしていたいと思いますか?
Webデザイナーとしてあなたの目指すべきゴールはどこにありますか?

10年後や20年後には、Webデザインや制作に使えるツールやAIは、今以上に進化し普及しているはずです。そうなった時に活躍できるビジョンは見えていますか?もし、活躍が難しいと感じるようなら、あなたには何が足りないのでしょうか?

もしも経験が足りないのなら、今のうちから経験を積み重ねていきましょう。
もしも知識や技術が足りないのなら、スキルアップのための計画を立てましょう。

今の職場では、今以上の経験を積めないと思うのなら、今以上のスキルアップを図れないと思うのなら、転職を視野に入れるのもいいでしょう。

ただし、闇雲に勉強したり、転職したりしても意味がありません。
実現可能な計画を立て、着実にステップアップしていくことで初めて、あなたの望むゴールに手が届くようになります。

Webデザイナーの基礎は自己分析から

Webデザイナーという仕事に就いているのなら、センスが良くてユーザーに見られるWebサイトをデザインできるだけのスキルを有しているのは当然と言えます。

しかし、いずれはツールやAIを使えば、Webサイトのデザインなどは誰でも出来るようになる時代がやってきます。

そうなった時にWebデザイナーが担うべきことは何でしょうか?
あなたはツールやAIよりも優れているスキルを持っているでしょうか?

ツールやAIが普及する10年後、20年後の将来のことを憂う前に、あなたが身に付けた知識や技術を見つめ直してみるべきです。

Webサイトをデザインするという単純な作業は、今後、ツールやAIが担うことになるでしょう。しかし、ツールやAIとて万能なわけではありません。
ユーザーが使いやすいUIを設計したり、ユーザーの興味を引くビジュアルやコンテンツを取り入れたりすることは、人間にしか出来ない仕事です。

もしも、そう言ったスキルが不足しているのなら、今から鍛えていきましょう。

自己分析を行い、自分の長所と短所を知ることが出来れば、今後、あなたが何を勉強し、どんな仕事を経験するべきかが見えて来るはずです。
短所を補い、長所をさらに伸ばしていくためのキャリアパスを描いていきましょう。

もちろん、短所を補うことは簡単ではありません。ですが、短所を短所のまま放置していては「組織の中でキャリアアップする」ことも、「Webデザイナーとして独立する」ことも難しいでしょう。
将来的に需要のあるWebデザイナーとして成長するためには、短所の克服は必須の課題となります。

10年後の未来におけるWebデザイナーの需要

「ユーザーに選ばれる」Webサイトを作るためには、ユーザーが使いやすいUIを設計したり、ユーザーの興味を引くビジュアルやコンテンツを取り入れたりする必要があります。
そういったツールやAIには難しい部分を補うスキルが、今後、Webデザイナーに求められるようになります。

また「売上の増加」や「商品のブランディング」など、クライアントがWebサイトに何を望むかを意識することも、ツールやAIには出来ないことです。
アクセス解析やサイト分析、時にはユーザーにアンケートを取るなどして、人に見てもらえるWebサイトをデザインし、提案できるWebデザイナーが今後は活躍していくことでしょう。
そういったWebマーケティングのスキルを身に付け、伸ばしていくことは決して無駄にはなりません。

そのほか、ディレクションやプログラミングのスキルを持ったWebデザイナーにもニーズがあります。

Webサイトの制作には、Webデザイナー以外にも多くのクリエイターが関わってきます。
ツールやAIを含めたWebサイトの作成に関わる多くのクリエイターたちを指揮し、プロジェクトを円滑に進めていくことができる人材は、どの職場でも需要があります。

さらにプログラミングのスキルも有していれば言うことなしです。プログラミングのスキルがあれば、見た目だけでなく動きまで含めたWebデザインを行うことが出来るようになるからです。

また、ツールやAIを使って作ったWebサイトはどうしても画一的なデザインになりがちで、製作者の個性が感じられない傾向にあります。
個性が感じられないWebサイトが増える中で、個性的なWebサイトはひと際ユーザーの目を引くことになるでしょう。

時には今のトレンドに寄せたデザインを、時にはトレンドに左右されない普遍的なデザインを……と、クライアントやユーザーのニーズに合わせて提案し、制作できる個性的なWebデザイナーがいれば、ぜひ仕事を任せてみたい、一緒に仕事をしてみたいと思うはずです。

まとめ

Webデザイナーとは、Webサイトをデザインすることを専門としているクリエイターです。

そして、クリエイターとは個性的でなければいけません。

ツールやAIにも出来る仕事はツールやAIに任せておけばいいと、クライアントがそう考えるのも当然です。
そんな時代が来る中で、クライアントにとって需要のあるWebデザイナーとは、一緒に仕事がしたいと思ってもらえるWebデザイナーとはどんなものかを考える時期が来ています。

あなたにしか出来ない仕事は何なのか、あなたがツールやAIよりも優れている点は何なのか。
自己を分析し、自分の強み、つまり個性を理解しましょう。

「敵を知り己を知れば百戦危うからず」という言葉があります。
Webデザイナーにとっての敵とは、どんどん便利になっていくツールやAIです。そういったツールやAIのことを良く知り、ツールやAIには出来ない役割を担うことの出来るWebデザイナーを目指して行動を開始するのなら早いに越したことはありません。