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国家資格ウェブデザイン技能検定は就職・転職に有利か?
ウェブデザインの国家資格があるって知ってましたか。
ウェブ業界唯一の国家資格である、「ウェブデザイン技能検定」とは、特定非営利活動法人ウェブデザイン技能検定協会が主催するウェブデザインに関する技術・知識の認定を行う検定です。
実は20年以上の歴史があります。
「国家資格=持ってると箔が付く」というイメージがありますよね。
つまり、ウェブデザイン技能検定を持ってると箔が付いて就職や転職に有利になりそうと思うかもしれませんが、実はそこまで有利に働くとは言えません。
目次
ウェブデザイン技能検定の資格はアドバンテージにならないのはなぜ
医師や弁護士などのように、資格がないと働けない業務独占の職業の場合は国家資格は必須です。取得難易度も非常に高いので、持っていると非常に有利になるでしょう。
しかし、ウェブデザイナーは資格がなくても仕事ができます。
この場合は必ずしも「国家資格=アドバンテージ」とはなりません。
ウェブデザイナーは資格よりも実務経験の内容やポートフォリオで評価される職種のため、資格取得はあまり重視されない傾向が強いです。
ウェブデザイン技能検定の資格は無駄なのか?取得メリットは?
最初にはっきり言ってしまうと、就職や転職のアドバンテージとしてはあまり使えません。
しかし、資格取得をするメリットはあります。
資格を取得するまでには、基礎知識からおさらいし、正しい知識や技術を身につけて行く必要があります。
正しい知識や技術が身に付いている、という証明として使うには非常に有効でしょう。
ウェブデザイン技能検定にチャレンジすることで、自分が今どのくらいできるのかということが明確に言語化できるようになります。
今の自分のスキルポジションを理解することができるのは大きなメリットです。
他社に対して伝えにくいスキルレベルを、明確化することで就職や転職の際にミスマッチが少なくなります。
また、現在の会社でキャリアアップしたいという場合にも交渉材料として使うことができるでしょう。
ウェブデザイン技能検定の試験について
ウェブデザイン技能検定は1級から3級まであり、各級で筆記試験と実技試験の両方が実施されます。
各級で学科試験と実技試験の両方があり、学科試験はコンピューター上のマークシート方式です。
実技試験では、試験会場のPCでHTMLやCSSの基礎や応用を使って問題を解いていきます。
合格するには各級70点以上の取得が必要です。
3級の対策と試験内容
合格難易度は低めなので、実務経験者はもちろん、趣味でブログのカスタマイズをしているというレベルでも簡単に取得ができると思います。
ただ、学科試験に関しては比較的出題範囲が広いので、過去問で出題傾向や内容をチェックしておくのがおすすめです。
これからwebデザインを勉強していくという初学者は、過去2~3年分の過去問をやり込んで対策をした方が良いでしょう。
| ウェブデザイン技能検定3級 | ||
|---|---|---|
| 合格率 | 60〜70% | |
| 受験費用 | 学科:6,000円 | 実技:8,000円 |
| 受験資格 | ウェブの作成や運営に関する業務に従事している者、および従事しようとしている者 | |
| 学科試験(45分) | HTML/CSS、HTTP通信、著作権、画像形式、作業環境、セキュリティに関する基礎知識、webに関する一般常識 | |
| 実技試験(60分) | aタグのリンク設定、文字色の指定やHTML/CSSの基本など | |
2級の対策と試験内容
ウェブデザイン技能検定2級では、3級よりも専門的な内容が出題され、知識レベルの範囲も広くなり、webサイトを管理する能力が問われる内容も含まれます。
3級の技能検定に合格していれば2級資格取得の挑戦はできますが、実務経験が全くない状態で合格するのは厳しいレベルです。
| ウェブデザイン技能検定2級 | ||
|---|---|---|
| 合格率 | 30〜40% | |
| 受験費用 | 学科:7,000円 | 実技:16,000円 |
| 受験資格 |
|
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| 学科試験(60分) | インターネット概論/ワールドワイドウェブ(WWW)法務/ウェブデザイン技術/ウェブ標準/ウェブビジュアルデザイン/ウェブインフォメーションデザイン/アクセシビリティ・ユニバーサルデザイン/ウェブサイト設計・構築技術/ウェブサイト運用・管理技術/安全衛生・作業環境構築 | |
| 実技試験(120分) | メニュー項目の作成/アニメーションバナー/ブラウザ上への実装/HTTPを使ったページの作成など | |
1級の対策と試験内容
1級の実技試験は仕様に基づいたウェブサイトの構築をするという、より専門的で実務的な内容の試験になります。
また学科の内容もより高度なものになってくるため、日頃から知識や技術の蓄積を意識しておくことが合格への近道となるでしょう。
ウェブデザイン技能検定は転職のアドバンテージとなりにくい、という話をしましたが、取得難易度が高い1級であれば好評価の対象となる可能性は高いでしょう。
| ウェブデザイン技能検定1級 | ||
|---|---|---|
| 合格率 | 10〜20% | |
| 受験費用 | 学科:8,000円 | 実技:25,000円 |
| 受験資格【実技試験】 |
|
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| 受験資格【学科試験】 |
|
|
| 学科試験(90分) | インターネット概論/ワールドワイドウェブ(WWW)法務/ウェブデザイン技術/ウェブ標準/ウェブビジュアルデザイン/ウェブインフォメーションデザイン/アクセシビリティ・ユニバーサルデザイン/ウェブサイト設計・構築技術/ウェブサイト運用・管理技術/安全衛生・作業環境構築 | |
| 実技試験(180分) | デザイン作業/マルチメディアデータの作成作業/ウェブサイト構築/サーバーサイドアプリケーションの作成 | |
| ペーパー実技(60分) | webデザイン設計に関わるデザインモックアップの作成/サイトマップの作成/遷移図の作成/DBの設計・テーブルの作成/キャプチャやソースコードなどの情報を基にした修正作業 | |
ウェブデザイナーの仕事と両立できる?ウェブデザイン技能検定に合格する勉強法とは?
ウェブデザイン技能検定は、幅広いウェブデザインの知識とスキルを問われます。
忙しいウェブデザイナーの仕事をしながら合格するには、以下のような勉強法がおすすめです。
スケジュールの確認と計画の立て方
最初に着手するべきなのは、試験日までの期間と勉強に使える時間を計算することです。
勉強をはじめる前に計画を立てることで、合格に必要な勉強時間を確保していきましょう。
スケジュールを立てた後のポイントを解説します。
教材を選択する
まずはウェブデザイン技能検定の公式テキストを参考にすると、どのような勉強をすればよいかのイメージがつきやすいです。
ウェブデザイン技能検定に合格するには、適切な教材を選ぶことがとても大事です。
独学で勉強するのか、通信講座やスクールを活用するのかを検討しましょう。
ウェブデザイン技能検定の試験では専門用語が多く使われています。 そのため、問題の意味がわからなければ合格は難しいでしょう。
合格を目指すのであれば、専門用語の意味を正しく理解しておきましょう。
参考書や、問題集、通信講座など複数の教材を組み合わせて使用することで、幅広い知識を身につけてください。
プログラミングの基礎を学ぶ
ウェブデザイン技能検定には、HTMLやCSS、JavaScriptなどのプログラミング言語の知識が欠かせません。
忙しくてスクールに通う時間はない、という方はネット上には無料で学べるサイトもありますので、これらを活用するといいでしょう。
実践的な学習
実技試験の合格には実践的な学習が必要です。自分でウェブサイトを作成し、制作の経験を積むと知識の定着や問題を解決する力が身につきます。
実技試験の対策に、PCやOS.アプリケーションソフトの操作に慣れることも大切です。
試験中は基本操作を試験監督に質問したり、操作の補助を依頼したりすることはできません。
実技試験会場で用意される環境を確認し、それに近い環境で試験対策をするのがおすすめです。
過去問題の解答演習
最初に過去問題を解くと、出題傾向や問題の構成を把握することができ、効率的な学習が可能です。過去の試験問題は何回も繰り返すことで、理解度を確認します。
過去のはウェブデザイン技能検定の問題は公式サイトから過去3回分まで無料でダウンロード可能です。
ウェブデザイナーにとって国家資格とウェブデザイン技能検定のどちらが有利か?
ウェブデザイナーの資格には、ウェブデザイナー検定とウェブデザイン技能検定があります。
どちらもウェブサイト制作に関する知識や技能を測る試験で共通点も多いですが、違いがあります。
ひとつは、主催団体です。
ウェブデザイナー検定は、日本工業標準調査会(JIS)が実施しており、ウェブサイトのデザインやコーディングなどの基礎的なスキルを問います。
2つ目は試験科目。
1級から3級まである点はウェブデザイン技能検定と同じです。しかし、ウェブデザイナー検定は学科試験のみで、実技試験はありません。合格者にはウェブデザイナー検定合格証書が発行されます。
一方、ウェブデザイン技能検定は、特定非営利活動法人「インターネットスキル認定普及協会」が実施している資格です。
ウェブサイトのデザインやシステム構築などの応用的なスキルを問う内容となっています。
試験は1級から3級まであり、学科試験と実技試験の両方に合格しなければなりません。合格者にはウェブデザイン技能士の合格証書が発行されます。
どちらの検定もウェブ業界で一定の信頼性を持っています。
ただし、ウェブデザイン技能検定は国家資格の一つとして厚生労働省から指定されているので、より高いレベルの認証といえるかもしれません。
まとめ
ウェブサイトの重要性が高まるにつれて、ウェブデザイナーに求められる知識やスキルも高度化しています。
ウェブデザイン系の資格にはウェブデザイナー検定と、ウェブデザイン技能検定の2つがあります。
共通点も多いですが、実技試験のあるウェブデザイン技能検定は国家資格でもあることから、より評価される傾向にあります。
資格は知識や技能があることを示す客観的な指標です。 合格したからといってすぐキャリアップにつながったり、フリーランスとして独立開業できたりするものではありません。
しかし、合格を目標に体系立てて知識やスキルを身に着けることはプラスになります。
ウェブデザイナーとして活躍したい方は、受験を検討してみてはいかがでしょうか。






